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13日目は、TGVに5時間ゆられて、フランス南西部バスク地方の中心都市、バイヨンヌへ。
ニーヴ川沿いの風情ある町並みを散策したあとは、美食の地として知られるバスク地方のグルメを堪能。
食後は、美しい大聖堂を見学して、バスク博物館で、この地方独自の文化について学びました。

*13日目 2011年3月13日(日)*
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今日は、パリ・モンパルナス駅を朝7時15分に発車する TGVで、フランス南西部にあるバスク地方の中心都市、バイヨンヌへ移動する予定
今日からおよそ6日間、フランスでも独自の文化と言語をもつことで知られるバスク地方を旅します。

そんなわけで、TGVの時間に合わせて、今日は朝5時30分に起床。

憧れのバスクに行くことができるので少々興奮気味…といきたいところですが、朝早いのでテンションは上がりきらず。

ちなみに、TGVのチケットは、事前にネットで購入・発券済み。
ただ、iDTGVというネット予約限定の格安サービスを利用したので、駅のホームで検札があるため、発車よりずいぶん早い6時55分に駅に来るように…と のこと。

それに合わせて、今日は、別の部屋に泊まっている友人2人と、レセプション前に6時30分集合。

6時30分にレセプション前で集まると、まずはホテルのチェックアウト。
レセプションの係は、昨日と同じお兄さんでした。

ややこしくなるので、ここは事前に決めておいたように、Dちゃんが2部屋分まとめてカードでお支払い。

チェックアウトを済ませると、お兄さんにお礼を言って、さっそくモンパルナス駅へ向 かいます

…といっても、ホテルはモンパルナス駅のすぐそばにあるので、駅までは、スーツケースを転がしても、5分程度の距離。
こういうとき、駅に近いとかなり楽。

しかし、朝早いので、外は真っ暗!

駅に到着すると、まだ時間が早いこともあって、ホームの電光掲示板には、乗る予定の列車の発車ホームがまだ表示されておらず。

時間に余裕があるので、朝食を買うことに

日曜の早朝なので、駅の中の売店やスタンドが開いてるのかどうか心配していたものの、結構開いてる。

…が、さすがにサンドイッチなどはあまりなく、パン・オ・ショコラなど、普通のパンがほとんど。
列車の中で、駅のスタンドのサンドイッチを食べるのが楽しみだったので、少々残念。

さっそく開店したばかりの「PAUL」のスタンドで、パンを物色。

サンドイッチ系はやはりほとんどなかったので、母と私は、パン・オ・ショコラとレーズン入りのエスカルゴ(うずまき型のパン)をそれぞれ1個ずつ買うこと に。
パン・オ・ショコラが1個1.50ユーロ、うずまき型のパンが1個1.80ユーロ。
「お飲み物は?」と聞かれましたが、自販機で買うつもりだったので、ここではパス。

そして、パンを買いおわると、自販機でレモン・フレーバーのボルヴィックを買いました。
1本1.60ユーロ。

まもなく、電光掲示板にホームが表示
私たちが乗る予定の列車は、バイヨンヌが終点ではなく、スペインとの国境の町アンダイエが終点。
発車は、ホーム8からです。

iDTGVの場合、普通のTGVと連結したタイプも多いものの、今回の列車は、まるごとiDTGV。

…なので、ホームの端に検札場所がもうけられていて、そこで切符をチェック。
切符は、事前にネット購入したものを印刷しておいたので、それを提示。

連結するタイプではなかったので、ホームの端から車両まで延々歩かされる…ということもなく、私たちが乗る16号車に到着

中に乗りこむと、ちょうど荷物置き場もあいていたので、まずはスーツケースをそこに置きます。

…が、スーツケースを無事置くことができて安心していたら、座席を探すのにひと苦労。
16号車をウロウロして、そのまま17号車に行ってしまい、行きつ戻りつ。

切符に記載された座席番号がどうしても見つからず、「おかしいなぁ」と思ったら、私たちの座席には、見知らぬ若い兄ちゃんたちが座って、パンを食べて寛い でいた。。
まさか人が座っているとは思わないので、見逃していた座席。
…そりゃ見つからないはず。

それにしても、全席指定なのに、どうして人の席に座るのか…。
適当だな。

彼らに切符を見せて、席を代わってもらうと、ようやく座席に落ち着くことができました。
4人席を4人で使うので、気が楽。

定刻通り、7時15分にTGVは南西部に向けて発車
目的地バイヨンヌまで、距離にして700キロ以上(おそらく)、時間にしておよそ5時間という長い列車の旅。

ちなみに、運賃は、iDTGVの格安チケットなので、片道24.90ユーロという激安料金。
新幹線に5時間も乗ってこの料金とか、ありえない。

列車が発車すると、外はまだ暗く、だんだんと夜が明けていく感じ。

発車すると、とりあえずは朝食を
先ほど駅で買ったパン・オ・ショコラを食べます。
4人席の中央にテーブルが出せるので、便利。

発車して、1時間半ほど経った8時50分ごろ、TGVは だんだんと徐行に。
窓の外には、雰囲気の良い古い町並みが。

「どこだろう?停まるのかな?」と思っていたら、停車はせずに通過。
どうやら、ポワティエの町だったよう。

車窓から見えた道路標識には「トゥール」の地名が。
そういえば、「トゥール・ポワティエ間の戦い」なんていうのがあったっけ。

それにしても、地図で見ると、ポワティエは、パリとバイヨンヌのちょうど中間点付近にあるようににもかかわらず、パリからたった1時間半しかかかっていな い。
…が、パリからバイヨンヌまでは、およそ5時間強の道のりのはず。

つまり、パリからポワティエまでは距離のわりに時間がかからないけれど、ポワティエから先は、距離のわりに(…といっても遠いのだけど)時間がかかるとい うこと。

TGVの大西洋線は、トゥールあたりまでしかTGV専用線が整備されていないようで、そこから先は在来線の線路を走るからではないかと。

でも、その分、TGV専用線が整備されたパリからアルザスや南東部へ向かう路線のように、街を迂回してただただ畑が広がる農村地帯を疾走するということは なく。
このように、ポワティエなど、町の中を通るので、長い列車の旅も退屈しません。

…列車の旅って、知った地名を通るだけでも、なんだか嬉しいので。


↑TGVの車窓から見たポワティエ付近の風景

そして、ポワティエを出て40分ほど経った9時30分ご ろには、今度はアングレームを通過。
アングレームは、ポワティエとボルドーのちょうど中間あたりにある町。

小高い丘の上に町があって、なんとも素敵。
赤い屋根の家が目立つようになり、南部っぽくなってきました。

アングレームを通過後、列車は走ることおよそ1時間、 10時20分過ぎには、ボルドー・サン・ジャン駅に到着

パリを出て3時間。
初めての停車駅です。

ボルドーの駅は、大きくて立派。
ホームを行きかう人も多く、活気があります。

停車時間が長かったので、一瞬だけ列車から降りて写真を撮ろうかと思ったけど、万が一、置いていかれたりしたら悲劇なのでやめておこう…。


↑ボルドー・サン・ジャン駅
ボルドーから先、一路南下する列車の車窓から見えるの は、松林、松林、ひたすら松林
おそらく何十キロ、あるいはそれ以上続くであろう松林に、退屈するというより、びっくりした。
ヨーロッパで、こんな巨大な松林を見ることになるなんて。

帰国後、Googleマップの航空写真を見てみたら、大西洋とジロンド川に挟まれた三角形の一帯に、「ランドの森」という巨大な松林が広がっていました。
ちなみに、「ランド(Landes)」というのは、このあたりの地名(県名にもなっている)で、もともとは「荒れ地」を意味する言葉。

ランドの森は、海岸から内陸にかけて、人工的に松を植林したものだとか。
かつては樹脂抽出産業が栄えたそう。

それにしても、広大な松林。

そして、沿線には、松林だけでなく、ガチョウの牧場とでも言ったらいいのか、ガチョウを囲いこんで育てている光景も頻繁に見えます。
そういえば、このあたりはフォワグラの産地。
牛とか馬、羊のいる牧場なら、これまでにも見たことがあったけど、ガチョウの牧場?を見たのは初めて。

列車の車窓からの何気ない光景でも、いちいち面白い。


↑TGVの車窓から見た松林
そうこうしていると、列車はダックス駅に停車

時刻は11時40分。
バイヨンヌまではもうひと息。

ダックスの駅は、複数の路線が集まっているそうで、乗り換えのためか、それほど大きな駅でもないにもかかわらず、ホームにはたくさんの人が。

ダックスを過ぎると、だんだんと車窓から見える家並みがバスク風に。
真っ白な壁に赤いなだらかな屋根、そして赤や緑の木組みを使った独特の家々が姿を現しはじめました。

こんなふうに、車窓から見える風景の変化を感じることができるところが、列車の旅の魅力の1つ。
…時間はかかるけれど。

そして、重要なお天気。
パリから延々と南下するうち、曇ったり、雨が降ったり、時には青空がのぞいたり。
バイヨンヌに着いたら晴れるよう、せっせと気?を送ります。


↑ダックス駅
そして、12時20分過ぎ、パリから5時間以上かかっ て、ようやく目的地、バイヨンヌに到着です!


↑TGV、バイヨンヌに到着


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