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12日目は、前回のパリ滞在ではほとんど訪れることができなかった、セーヌ左岸を散策。
「ジェラール・ミュロ」でお惣菜を買って、リュクサンブール庭園でランチ。
食後は、左岸の教会をめぐって、モーツァルトの自筆譜と手紙を見るために、書簡と直筆博物館へ。

*12日目 2011年3月12日(土)*
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サン・ジェルマン・デ・プレ教会を出ると、書簡と直筆博 物館(Musée des lettres et manuscrits)へ向かうべく、サン・ジェルマン大通りを歩いていきます。

書簡と直筆博物館は、その名前のとおり、歴史上の人物などの手紙や直筆の原稿などを展示した博物館で、以前は6区にあったのですが、2010年春にサン・ ジェルマン大通りに移転したそう。

サン・ジェルマン大通りを歩いて行くと、ショーウィンドウのあるごく普通のお店に挟まれたところに、書簡と直筆博物館の入り口を発見
注意していないと、見落としそうな感じ。



↑書簡と直筆博物館
書簡と直筆博物館の入り口から中へ入ると、中庭に抜け、 そこに本当の?入り口が。

なんだかパリの邸宅にお邪魔したような造り。

入り口から中に入ると、階段をのぼったところにミュージアム・ショップが。
どうやら入場券の窓口とミュージアム・ショップのレジが共通になっているらしく、少々ややこしい。

レジのお姉さんに、入場券を買いたいことを伝えると、「普通料金ですか?割引料金ですか?」とフランス語で聞かれました。

…が、そもそもどんな割引があるの?
「どんな割引があるんですか?」とフランス語で聞きたいものの、咄嗟に言葉が出てこなくて、結局「英語を話せますか?」と聞いてしまった…。

お姉さんは、「Un petit peu.」と答えたあと、「Are you student?」と聞いてくれました。

おかげさまで、入場料金は5ユーロに。

それにしても、入場料金の割引は、25歳以下割引きのところと学割のところの2種類があるので、ややこしいったら…。

中に入ると、まずは企画展のスペース。
このときは、ロマン・ガリー(Romain Gary)なる人の企画展をやっていました。

…が、私は、この人を知らなかったので、「ふーん」ぐらいの感じで見てしまいました。

帰国後、調べてみたら、ゴンクール賞を受賞したこともある小説家であり、映画監督でもあり、外交官でもあるマルチな人だったらしい。
あと、ジーン・セバーグと結婚していたこともあったとか。


↑書簡と直筆博物館の入り口

↑書簡と直筆博物館の中庭

私がこの書簡と直筆博物館をわざわざ訪ねたのは、ここに モーツァルトの書簡と自筆譜が展示されていると聞いたので。

モーツァルトの書簡や自筆譜は、モーツァルト生誕250周年の2006年にオーストリアを訪れたときに、数え切れないほど見ているのですが、モーツァルト 関連の何かがあると聞くと、行かずにはいられないのです(笑)

そんなわけで、企画展を早々に見終わると、常設展へ。

常設展のコーナーは、「科学と音楽」「歴史」、そして「芸術と文学」という3つのテーマで部屋が分かれていました。
科学と音楽が同じコーナーに分類されているところが、なるほど…という感じ。

モーツァルトは、もちろん「科学と音楽」のコーナーなので、まずはそちらへ。

「科学と音楽」のコーナーには、エジソンやアインシュタ イン、ポワンカレなど、錚々たる面々の自筆の書類がずらり。
しかしまあ何というか…計算式がひたすら並んでいて、意味が分からない。。

そして、音楽家では、バッハ、リュリ、ベートーヴェン、モーツァルト、シューマン、ドビュッシー、ベルリオーズ、ラヴェル、サン=サーンス、フォーレなど などの自筆譜や手紙がありました。

お目当てのモーツァルトについては、1772年11月21日にミラノから父レーオポルトが妻とナンネルに宛てて書いた手紙(ヴォルフガングのサイン入 り)、1782年7月に書かれた断片的な自筆譜、1787年5月29日付のジャカン宛の手紙など、数点が展示されていました。

そして、「歴史」のコーナーには、フランソワ1世、ディアーヌ・ド・ ポワティエ、リシュリュー、ポンパドゥール夫人、ナポレオン1世、ド・ゴール、ジャン・ムーラン、ルクレール将軍、チャーチル、ルーズヴェルトなど、フラ ンスのみならず、世界史を彩る錚々たる面々の自筆書簡などが並んでいました。

それから、第2次大戦中、ド・ゴールがロンドンから抗戦を呼びかけた「フランスは戦闘に負けた!しかし、フラ ンスは戦争に敗北したわけではない!」のポスターもありました。

あの人が、実際にこの手紙を…と思うと、実に感慨深いものがあります。

それに、人によって、字の書き方が全然違うところがおもしろい。
字って、性格を表す…とも言いますから。

最後に「芸術と文学」のコーナーには、ゲーテ、モーパッサン、サルト ル、サンテグジュペリのような小説家や文豪から、ドラクロワ、ミレー、コロー、モネ、モンドリアンなどの画家、それからセルジュ・ゲンズブールのもありま した。

私としては、ミレーの書簡と鉛筆スケッチがあったのが、嬉しい驚きでした。

何せ、モーツァルト目当てで訪れたので、他に誰の書簡が展示されているかなんて、まったく調べていなかったので。

それにしても、ミレーの書簡とサインは、さすがは画家というべきか、芸術的でとても美しい。
そして、繊細な感じがします。

ちょうど私が展示室を出ようとしたとき、イタリア人画家か誰かの手紙を見ていたらしいフランス人の女性が、連れの男性に「見てよ、これ。さすがに芸術家は 字が美しいわね」…などと話していました。

たしかに、芸術のコーナーの書簡が、一番字が美しかった。
線が引いてない紙なので、ものすごく行が斜めになってるのもあるんだけど、美しい。

ちなみに、ピサロの手紙はものすごく斜めになってましたが、ミレーは神経質なのか、まっすぐでした(笑)

それにしても、モーツァルト目当てで来たものの、思いのほか充実した展示内容に大満足。
どちらかと言えば狭い博物館ですが、歴史的にも価値あるものが盛り沢山でした。


↑モーツァルトの書簡

↑ポンパドゥール夫人の書簡

↑モネの書簡

↑ミレーのサイン
常設展を見終わると、ミュージアム・ショップを少しだけ 見て、外へ
ミュージアム・ショップは、本がメインだったので、何も買いませんでした。

外は小雨。

16時30分を過ぎていたので、あとはスーパーに寄って、ホテルに戻るだけ。

ホテルはモンパルナスにあり、サン・ジェルマン・デ・プレからだと少し距離があるので、バスに乗ろうと思ったのですが、人が多く断念。

サン・ジェルマン・デ・プレからモンパルナス駅までは、レンヌ通りを1本なので、歩いていきます。
歩いてみると、モンパルナスまでは、結構距離がありました(汗)

モンパルナス駅前に到着すると、まずは駅近くの「モノプリ」で今日の夕食を調達
明日の朝食は、駅でパンを買う予定なので、今日は夕食のみ買います。

モンパルナスのモノプリは、結構大きなお店で、1階に日用品や洋服、雑貨類、地下1階に食品売り場がありました。

地下1階で、アイスティーの缶(0.68ユーロ)とレモン・フレーバーのボルヴィックの500ミリPETボトルを1本(0.64 ユーロ)、それからいつものパスタとチキンのサラダ(3.35ユー ロ)をカゴへ。
それと、1階で目をつけた花柄のコットン・ストール(17.90ユー ロ)を。

お会計は、1階でまとめて済ませるようになっていました。
さすがはカード社会…スーパーでもカードで支払っている人が多い。

「モノプリ」で買い物を済ませて、
17時40分ごろ、ホテルに帰着

レセプションでキーを受けとり、部屋へ。

今日は、日本から到着する予定の友人2人と母の合計3人と合流する予定。
空港に到着したら、私に電話をくれる約束になっていたので、連絡を待ちます。

ところが、旅行記をつけながら、連絡を待つものの、一向に連絡が入らない。

心配していると、予定よりずいぶん遅れて、「今、到着して、これから空港バスに乗る」との電話が。
どうやら、飛行機の到着が遅れていたよう。

3人は、エールフランス・バスを利用して、モンパルナス駅に到着する予定なので、モンパルナス駅に着いたら再び連絡をくれるよう頼みました。

そして、その数十分後、3人がモンパルナス駅に到着したとの電話。
本当なら、私がバスの停留所まで3人を迎えに行くつもりだったのですが、到着が遅れたこともあって、外は真っ暗。
1人で出ていくのはためらわれたので、電話でホテルまでの道案内をすることに。

私は、エールフランス・バスでモンパルナス駅に到着したことはなかったので、まず、どこに着いたのか聞きました。
そのために、モンパルナス駅周辺で目印になりそうなモンパルナス・タワーを挙げて、それがどちらに見えるか聞くものの、電話に出ているうちの母は、タワー がどれか分からないらしく、要領を得ない。

あとで知ったことですが、母は、「タワー」といったら東京タワーやエッフェル塔のような「塔」を想像していたようで、モンパルナス・タワーが「超高層ビ ル」だとは思わなかったそう。

結局、「メーヌ大通り」という通りの名前と、坂道の上へのぼる…という説明で、3人 は無事に到着
心配になって、迎えに行こうとレセプションでルーム・キーを預けたところ、ちょうど3人がホテルに入ってくるタイミングでした。

「憧れの現地集合」…とよく言っていたのですが、無事に合流することができてひと安心です。

それにしても、4日間ほどパリで1人旅をしていたので、知り合いと合流すると嬉しい。
1人旅は、思っていたほど寂しいものではなく、普通に楽しかったけれど、やはり人恋しくなるものです。

とりあえず、3人と合流すると、チェックインを済ませていないもう1部屋のチェック イン

そして、部屋に戻ろうとしたところで、私のルーム・キーを直前に預けてしまったことを思い出し。
お昼と同じレセプションのお姉さんと、もう1人の(IL DIVOのSEB似?の)お兄さんも、すっかり忘れていたようで、「ああ!ごめんね」と笑って渡してくれました。

部屋は、友人AちゃんとDちゃんが同室、そして母と私が同室です。

それぞれの部屋に一旦引き揚げたあと、私が友人2人の部屋を訪ねて、明日の打ち合わ せ

2人の部屋に行くと、2人ともひどくお疲れの様子。
聞けば、ド・ゴール空港からモンパルナス駅までのエールフランス・バスが、パリ市内に入るや渋滞に巻き込まれて、進んだり止まったりを繰り返したせいで、 車酔いになってしまったそう。

さて、明日は、朝7時16分モンパルナス駅発のTGVに乗る予定の私たち。
事前にネットで予約して発券しておいたチケットには、朝6時55分までに駅に来い…と書かれていたので、それに合わせて、明日は朝6時30分にレセプショ ンに集合することに。

打ち合わせを済ませて部屋に戻ると、夕方に「モノプリ」 で買っておいたパスタとチキンのサラダで、1人夕食。
あとの3人は、機内食で食事を済ませているので。

食後のデザートは、お昼に「ピエール・エルメ」で買ったマカロン。
エコバッグの中に入れて1日持ち歩いたので、ぐしゃっと潰れ気味なのが哀しい。

でも、味は抜群。

今朝も「ラデュレ」のマカロンを食べたけど、やはり「ピエール・エルメ」のマカロンのほうが私好み。
「ラデュレ」のは堅いけど、「ピエール・エルメ」のは、ガナッシュと生地の境目が分からないくらい柔らかくて口溶けが良いのです。
しかも、ガナッシュも美味しい。

食事を終えると、シャワーを浴びて就寝…といきたいところですが、いかんせん、部屋が暑い。
3月上旬にもかかわらず、パリは暖かかったのですが、ホテルの部屋はヒーターがガンガンついてました。

ちょうど私の部屋は中庭側だったので、少し窓を開けて外気を入れていたのですが、やはり暑い。

室内が暑いせいで、喉が渇く、渇く。

「モノプリ」では、アイスティーの缶とボルヴィックを買っていたものの、母と2人で足りず、結局、ミニ・バーに用意してあったエヴィアンを飲みました。
1本2.30ユーロ…高い。。

「モノプリで、もっと飲み物を買っておけばよかったと後悔。

そんなこんなで、23時に就寝。
しかし、暑くて寝づらいのでした。


↑12日目の晩ごはん

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