*12日目 2011年3月12日(土)*
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リュクサンブール庭園をひとまわりすると、もと来た道を
引き返して、再びサン・シュルピス教会の前へ。 ランチを食べているあいだにお天気が悪くなってきたようで、先ほどまでの青空はどこへやら、空には分厚い雲が。 今日は、書簡と直筆博物館を訪れる予定ですが、博物館は雨が降っても大丈夫なので、先に教会をまわることに。 そんなわけで、まずはサン・シュルピス教会の中へ。 |
↑サン・シュルピス教会 ↑サン・シュルピス教会前の噴水 |
サン・シュルピス教会の中は、意外と明るい印象。 新古典主義のスタイルだそうなので、ゴシックの教会などとは雰囲気が違う。 『ダヴィンチ・コード』の影響で、一時は観光客が押し寄せたそうですが、もう熱も冷めたのか、人はそれほど多くありません。 この教会で有名なのは、ドラクロワによる壁画。 絵そのものに照明が当てられているわけではないので、薄暗いところは見えにくいものの、教会という空間の中で見るというのは、美術館で見るのとはまた違う 味があって良いかもしれない。 ただ、正直なところ、私の個人的な感想を言わせてもらうと、あまり印象に残らない教会でした。 もう一度見に行ったら、印象も変わるのかもしれないけれど。 |
↑サン・シュルピス教会内部 ↑ドラクロワ作『天使とヤコブの闘い』 |
サン・シュルピス教会を出ると、すぐそばに「ピエール・エルメ」のお店があったので、ついでにマカロンを買うことに。 ここのお店、それほど広くないようで、お店の外にまで行列が。 行列に並んで中に入ると、店員さんは大半がアジア系。 アジア系のお客さんが多いから? 私の順番がまわってくると、アジア系の男性の店員さんに「ご注文は?」と英語で聞かれました。 すかさず「マカロン6個ください」と答える私。 「6個」という数字は、先日行った「ラデュレ」の影響。 「ラデュレ」では、マカロンは最低6個以上…とか何とかいう決まり?があったみたいだったので、「ピエール・エルメ」でもそうなのかと思って。 でも、どうも何個からでも買えたような気がしなくもなかったりして。 すると、「(マカロンの)フレーバーは知ってますか?」との質問。 特に計画的にお店に来たわけではないので、フレーバーの種類などは知るはずもなく、私が「No.」と答えると、店員さんが、ショーケースにずらりと並んだ カラフルなマカロンのフレーバーを1つ1つ説明してくれました。 …が、数が多すぎて、覚えられず。 とりあえず分かりやすいところで、パッション・フルーツ×2個、ローズ×2個、紫色のマカロン(カシス?)×2個を注文。 特に何も言わなかったので、プラスチック袋に入れてくれました。 「エルメ」のパッケージ・デザインは、特に好きでもないので、中身さえ買えたら良いのです。 …が、そのせいで、ホテルに帰ったときには、マカロンたちが無残な姿(右上写真参照)になってしまったのだ…。 「エルメ」のマカロンは柔らかいので、要注意です。 マカロンは6個で9.86ユーロ。 日本で買うよりは安いものの、やはり高いものは高い。 |
「ピエール・エルメ」のマカロン |
「ピエール・エルメ」を出ると、そのままボナパルト通り
を歩いてサン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。 サン・ジェルマン・デ・プレと言えば、パリ左岸の中でも有名でオサレな界隈。 「…が」というべきか、「…だから」というべきか、私がココに来たのは初めて。 …バスで近くを通ったことはあるのですが。 お天気が悪いので、やや陰気ではあるものの、高級ブランド店や有名な老舗カフェが立ち並び、たしかに洗練された雰囲気。 |
↑サン・ジェルマン・デ・プレの街角 |
そして、その中心に建っているのが、パリ最古のロマネス
ク様式の教会である、サン・ジェルマン・デ・プレ教会。 かつての大修道院の面影はなく、小ぢんまりした小さな教会ですが、壁面にツタ がからまって、雰囲気あります。 とんがり屋根の教会は、田舎の村なんかではよくあるけれど、パリでは珍しい。 洗練された都会的なエリアに、そんな教会があるところが面白かったり。 |
↑サン・ジェルマン・デ・プレ教会 |
中に入ると、内部は暗く、壁一面に壁画が描かれていて、
独特の趣があります。 この教会も、マドレーヌ教会と同じく、ちょっと写真を撮るのをためらうくらいの、宗教的な雰囲気を強く感じました。 パリは、大都会なのに、意外とそういう教会が多いような。 |
↑サン・ジェルマン・デ・プレ教会内部 ↑サン・ジェルマン・デ・プレ教会内部 |
そして、この教会に眠っているのが、哲学者デカルト。 ジャン・マビヨンとベルナール・ド・モンフォーコンの墓碑に挟まれて、デカルトの墓碑があります。 黒い墓碑には、デカルトの業績をたたえる言葉がラテン語で刻まれています。 |
↑デカルトの墓碑(中央) |
教会の中をひとまわりしていると、なぜかポーランド王ヤ
ン2世の彫刻(墓碑?)が。 なぜポーランド王がサン・ジェルマン・デ・プレ教会に?…と気になって、そばの説明を読もうと思ったら、その前に立って熱心にメモする男性がいて、近づけ ず。 帰国後に調べてみたら、ヤン2世は、退位後にサン・ジェルマン・デ・プレの修道院長を務めたらしい。 |
↑ポーランド王ヤン2世のモニュメント |
ひととおり教会の中を見学すると、外へ。 いよいよ雨が降りそうなので、書簡と直筆博物館へ急ぎます。 |