*12日目 2011年3月12日(土)*
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今日は、夕方パリに到着する友人と母の3人と合流する予
定。 明日から南西部のバスク地方に出かけるので、今夜は列車が発着するモンパルナス駅に近いホテルを予約済み。 …なので、3日間泊まったホテルともお別れです。 チェックアウトの時間があるので、今日は8時45分ごろに起床。 身支度を済ませて、昨日買った「ラデュレ」のマカロンを朝食に。 スーツケースを閉めようとしたら、本やお土産のせいでぎゅうぎゅう詰め。 閉まるんだろうか…というか、全体重をかけて、無理やり閉める。 しかし、運んでる途中に突然パカっと開いたり、どうしようもなく壊れてしまったりしたら、本気で困るんだけど。 スーツケースを閉めると、チェックアウトのためにレセプションへ。 …と、このホテルは、最上階から下へ1階分はエレベーターがないので、階段で1階下へ。 スーツケースを持って螺旋階段を降りるのが、本気で怖い。 下へ降りると、レセプションでチェックアウト。 税込3泊で212.34ユーロ。 滞在税がつくので細かいものの、要するにシングル1泊あたり70ユーロ。 シングルはやはり割高ですが、パリ中心部のこの立地でこのお値段は安いほう。 チェックアウトを済ませると、スーツケースを転がして、サン・ポールのバス停へ。 まずは今夜宿泊する予定のホテルに行って、スーツケースを預かってもらわないと。 ホテルのあるモンパルナスへは、96番のバス1本。 しかし、土曜だからか、バスはなかなか来ない。 バスを待ちながらバス停を何気なく見ていると、今日の午後は、デモの影響で76番と69番のバスのルートに影響が出るという貼り紙が。 先週もデモがあったけれど、今週もデモをやるらしい。 今日は、ちょうど左岸を散策する予定だったので良かったものの、右岸を散策する場合は影響がありそう。 ちなみに、シャンゼリゼ通りにド・ゴールの銅像があると聞いて、ぜひ見に行ってみたい…と思ったりもしていたけれど、交通機関も乱れそうなので、やめてお こう。 そんなことを考えながらバスを待っていると、東南アジア系とおぼしき旅行者が、バス停に1人、また1人…。 みんな知り合いらしく、そろって大きなスーツケースを持っています。 この人たち、96番に乗るのかな? …と、96番のバスがやってきて、予想通り、彼らはバスに乗りこみました。 このバスは、すでに混んでいたので、これ以上、私がスーツケースをもって乗るわけにはいかず、見送り。 次のバスを待つことにしたけれど、さっきのグループの仲間と思われる旅行者がまだ2人。 また乗れないんじゃ…と思っていたら、次のバスが来ました。 今度もそこそこ混んでいたものの、先ほどのバスよりは空いています。 東南アジア系の旅行者2人が乗り込んだあと、まだ乗れそうだったので、私もスーツ ケースを持って中へ。 刻印機の横に邪魔にならないよう気を遣いながら立っていたら、先ほどの2人は、2つ目のバス停の市庁舎前で降りて行った。 めちゃくちゃ近距離ですが、乗り換え? なんだったんだろう…。 その後、だんだんとバスの車内は空いてきました。 すると、ネコをバスケットに入れて連れているお客さんが。 ネコ好きの私は思わず観察。 白がちの三毛ネコ。 かなり太めなので、バスケットがネコ満タン状態。 ときどき「ニャーン」と鳴いていて、可愛らしいw そうこうしているうちに、終点のモンパルナス駅に到着。 今夜泊まる予定のホテルは、国鉄モンパルナス駅からほど近い、メーヌ大通りに面した「オ テル・アルカディ・モンパルナス(Hôtel Arcadie Montparnasse)」。 私にしてはがんばった、3つ星ホテル。 このホテルを選んだのは、何よりまして、その立地ゆえ。 明日は、朝の7時16分という早い時間にモンパルナス駅を発車するTGVでバイヨンヌへ移動する予定なので、できるかぎりモンパルナス駅に近いホテルに泊 まりたかったので。 ここのホテルは、モンパルナス駅のすぐそばにあり、ホームまで徒歩5分以内で行けそうなので、選びました。 おまけに、空港からのエール・フランス・バスの停留所にも近いので、今日の夕方到着する予定の3人とも合流しやすいし。 モンパルナス駅でバスを降りると、駅前を横切ってメーヌ大通りへ。 メーヌ大通りは、ちょっとした坂道になっているので、重いスーツケースを転がすのがしんどい。 そして、ほどなくして「オテル・アルカディ・モンパルナス」に到着。 たしかにモンパルナス駅から近い。 ホテルに着いたものの、時刻はまだ11時30分くらいで、チェックイン時間には早く。 チェックインできなくても、スーツケースだけでも預かってもらおう…と思い、ともかくも中へ。 レセプションで名前を告げると、お姉さんは、さっそく早口の英語でWi-Fiの使い方など、チェックイン時の説明をして、ルーム・キーを渡してくれまし た。 「もう入れるんですか?」と聞くと、「入れますよ」との返事。 もうチェックインできるらしい、よかった。 このホテルには、夕方到着する予定の3人と一緒に泊まるので、ツイン・ルームを2部屋予約していた私。 友人の名前で予約しておいたもう1部屋について、「○○さんは?」と聞かれたので、「夕方来ます」と答えておきました。 すると、お姉さんは、「2つの部屋は近くよ」と教えてくれました。 そして、エレベーターで部屋のある4階へ…と思ったら、エレベーターの場所が分からない。 お姉さんは説明してくれたんだと思うけど、あまりに早口の英語で、覚えられず…。 もう1度尋ねると、「これよ。小さいから…」と笑って教えてくれました。 「小さい」と言っても、それなりのエレベーター。 今朝チェックアウトしたホテルのものに比べると、倍はある。 そして4階にあがると、細い廊下があり、その向こうが私の部屋。 …が、部屋のドアの前に、ベッド・メーキングのカートが置かれていて、入れない状態。 私の部屋を掃除しているわけではなさそうだけど、いかんせん、カートを移動できないし、人もいないので、部屋の中には入れません。 しばし廊下で待つものの、一向にカートが動く気配がないので、「部屋に入るのはあとでもいいや…」と、再度レセプションへ。 「部屋はまだ準備できてなかったみたいなんですが。スーツケースを預かってもらえますか?」と聞くと、「そこに置いておいていいわよ」との返事。 しかし、レセプションのお姉さん、すぐさま部屋係の人に電話。 「35室なんだけど、準備はまだなの?え?できてる?でも、宿泊客の女性がまだだったって言ってるわよ?」…とかなんとか。 …で、「あなた、部屋に入ったの?」と聞かれたので、「入れなかったんです。ドアの前に…」シーツの山が…と言いたいものの、言葉が続かない。 そして、お姉さん、察してくれない。 結局、私がカード・キーの使い方が分からなかった?的な感じで理解され(泣)、「部屋係がドアの開け方を説明するわ」ということに。 なんだか申し訳なくなって、「ごめんなさい。ありがとう」と言うと、お姉さん、全然いいわよ…という感じで笑ってくれました。 …せめてもの救い。 再びスーツケースを持って4階に上がると、部屋の前には部屋係の女性が。 シーツの山が乗ったカートは…もうない。 そして、女性は、カード・キーを使ってドアを開けるやり方を教えてくれ、部屋の中を私に見せて、「C'est bien? C'est bon?」と聞いてくれた。 もちろん、問題があるはずもなく、「Oui, oui. Merci.」と言うと、部屋係の女性はにっこりして去って行きました。 とにかくも、部屋に入れてよかった、よかった。 |
部屋は、白とブルー、ピンクを基調にした、ロマンティッ
クな内装。 カーペットやベッドカバー、カーテンなどのファブリック類は、少々年季が入っているものの、部屋は広くて明るい。 さすがは3つ星ホテル?、ミニ・バーもあるし、グラスや栓抜きも置いてあります。 そして、アメニティや備品類もそれなりにそろってるし、バスタブ付のバス・ルームも広くて清潔。 ここのホテルは、Booking.comで予約して、ツイン1室あたり99ユーロだったので、私的にはいいお値段…というレベルなのですが、便利な立地で この部屋で99ユーロなら、仕方がないかな。 部屋でお手洗いをすませて、再びレセプションに行くと、「大丈夫だった?」と先ほどのお姉さんが聞いてくれました。 …なぜか、フランス語で。 あれ?さっきまでは英語で会話していたはずだけれど。。 そこはあえてツッコまず、「Oui, merci.」と答えてルーム・キーを預けると、「Merci, au revoir!」と快く送りだしてくれました。 |
↑オテル・アルカディの室内(ツイン) ↑オテル・アルカディの室内(ツイン) |
時刻はまだ12時前。 夕方までかなり時間があるので、これから左岸を散策です。 まずは、お腹が空いてきたので、昼食を。 今日は、サン・ジェルマンの近くにある「ジェラール・ミュロ(Gérard Mulot)」でお惣菜を買って、リュクサンブール庭園のベンチに座って食べるつもり。 …プチ贅沢。 「ジェラール・ミュロ」のお店は、サン・ジェルマン大通りと交差するセーヌ通りにあるので、まずはバスで最寄りまで。 ホテルを出ると、メーヌ大通りを下って、再びモンパルナス駅へ。 駅前のバス・ターミナルから96番のバスに乗ろうと、96番が発着するバス停で待っていると、どうやら工事中か何かでバス停が変更になっていることが発 覚。 慌ててそちらに移動すると、ちょうどバスが到着。 96番のバスは人が多く、「ジェラール・ミュロ」のお店に近いバス停「セーヌ=ビュシ(Seine-Buci)」で降りるはずが降りられず、次の「サン・ ジェルマン=オデオン」まで行ってしまいました。 「サン・ジェルマン=オデオン」でバスを降りると、ともかくもバス停1つ分歩いて戻り、セーヌ通りを発見。 街中で地図を広げるということはしたくないので、カンを頼りにセーヌ通りを歩いて行くと、なんとなく違うような気がしてきた。 どうも反対方向へ向かっているらしい…と気づいて、戻って逆方向へ。 そうしたら、「ジェラール・ミュロ」のお店を無事に発見。 店内に入ると、たくさんの人、人、人。 ショーケースには、美味しそうなお惣菜やパン、ケーキ、チョコレートなどが並んでいます。 …が、どうやって買うの? お惣菜購入…レベルが高い。 そしてお値段も。 ケーキも美味しそうだったけれど、今朝の朝食もマカロンで、甘いものばかり食べているので、昼食は普通にお惣菜を買いたいところ。 とりあえず、キッシュと、目にも鮮やかケーキのような「マリニエール・ダジュール(Marinière d'Azur)」とか何とかいうお惣菜に目をつけたものの。 どうやって注文するのか分からず、後から来た女性に「お先にどうぞ」と譲ろうとしたら、親切にも「あなたが先よ」と言われてしまった…。 しかし、店員さんは非常に忙しそうで、注文するタイミングをはかりかねていると、店員さんがさっきの女性に注文を聞こうとしたらしく。 聞かれた女性は、「彼女が先よ」と言ってくれました。 そのおかげでタイミングがめぐってきたので、さっそく注文。 キッシュは、カレーとチキンのキッシュにしようと思っていたものの、なんだか注文が面倒になって、無難にキッシュ・ロレーヌに。 そして、先ほど目をつけていた「マリニエール・ダジュール」も注文。 店員さんに「キッシュは温める?」と聞かれたので、「はい」と答えました。 すると、レシートを渡され。 …これ、パン・コーナーで支払いするのかな? でも、そっちで商品を受けとるなら、キッシュが温まってから? どうしよう! …と、内心、右往左往していたら、先ほどの女性が来て、「あなた、もう支払ったの?」と。 「Pas encore.(まだです)」と答えると、今度は英語で「あそこで支払って、こっちに戻ってくるのよ」と英語で説明してくれました。 彼女にお礼を言って、パン・コーナーの横のレジで9.90ユーロの支払いを済ませると、そこで支払い済みのスタンプを押印。 スタンプを押してもらったレシートをもってお惣菜カウンターに帰ってきて、あとはキッシュが温まるのを待つ。 待っていると、先ほどの女性が、今度はフランス語で「あなたはフランス語ができるの?」と質問。 「Un petit peu.(ほんの少し)」と答えると、彼女は「簡単じゃないわよねぇ」と。 そうやって話していると、そばにいたおじいちゃんもにこにこしながらこちらを見ていました。 そうしていると、キッシュが温まったので、それを受けとり。 「Merci beaucoup.(ありがとうございました)」 「Je vous en prie.(どういたしまして)」 先ほどの女性に再度お礼を言って、お店の外へ。 今日はお天気が崩れるらしいので、晴れてるうちに、リュクサンブール庭園でランチにします。 |