*3日目 2011年3月3日(木)* 〜4/4ページ〜 |
…とそのまま40分ほどそうやって日記をつけてすごして
いたら、寒くなってきました。 お天気は最高に良いのですが、まだ3月初旬。 風が冷たい! いつまでもこうして座ってはいられず、ガイドブックで近くにある見どころを調べてみると、ノートル=ダム・デュ・サブロン教会が近くにあることが分かりま した。 芸術の丘庭園からだと、ロワイヤル広場まで行って、そこから王立美術館方面へレジャンス通り1本で行けるよう。 時刻は15時45分。 このままあと45分も寒い中座ってる自信はないので、ノートル=ダム・デュ・サブロ ン教会へ行ってみることに。 そんなわけで、再び坂道をのぼってロワイヤル広場へ。 そうそう、このあたりは美術館・博物館が集まってるだけじゃなく、官庁街でもある、ブリュッセルの山の手だそうで、グラン・プラス周辺やホテル周辺などと はまったく違う雰囲気。 どれくらい違うかというと、本当に180度違うといっても良いくらい違う。 下のほうの街は、賑わいがあって、魅力的ではあるけどどこかごちゃっとしたところがあるのですが、山の手は、閑静で、広くてすっきりしていて、ごちゃつい たところはまったくなくて、「洗練」という言葉がひたすら似合う…そんな感じです。 どの街でも、多かれ少なかれ、地区による違いってありますが、ここまではっきりくっきりなのは驚き。 そのままレジャンス通りを歩いて行くと、見えてきました、ノートル=ダム・デュ・サ ブロン教会。 このあたりはサブロンと呼ばれる地区で、レジャンス通りを挟んで教会の向かい側にはプチ・サブロン広場があります。 |
↑山の手のレジャンス通り ↑ノートル=ダム・デュ・サブロン教会(通りの向こうにうっすら見えるのは最高裁判所) ↑プチ・サブロン広場 |
もう16時前になっていたので、さっそくノートル=ダム・デュ・サブロン教会の中へ。 中に入って驚いたのが、ステンドグラスの美しさ。 何が美しいって、ステンドグラスそのものも美しいのですが、ステンドグラス越しの色鮮やかな光が教会の柱に映っていて、それが何とも言葉で表現できないほ ど幻想的で美しいんです。 これを見ることができただけでも、ここへ来た甲斐がありました。 さらに、ちょうど夕方だったので、太陽の位置が低く、窓から光が差し込んでいて、それがまた神秘的な雰囲気を醸し出していました。 そうこうしているうちに、待ち合わせの時間が近づいてきました。 待ち合わせ場所まで5分ほどはかかるので、教会を出ます。 |
↑ノートル=ダム・デュ・サブロン教会内部 ↑ノートル=ダム・デュ・サブロン教会内部 |
その後、2時間ほどのミーティングを終えると、夕食です! 学校のメンバーと一緒なので、ベルギーに着いて2日目、はじめてのまともなご飯が食べられます。 ベルギーといえば美食の国として有名なので、期待度大。 連れて行ってもらったレストランは、グラン・プラスに面したブラッスリー「ル・ロ ワ・デスパーニュ(Le Roy d'Espagne)」。 建物は、1697年にパン屋のギルドとして建てられたそうです。 店名の「ル・ロワ・デスパーニュ」=スペイン王とはカルロス2世のことで、3階のファサードに胸像があることに由来しているとか。 考えたら、世界遺産の建物…だよね? 店内は、なんていうか…イメージとしては、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に出てきた「踊る子馬亭」みたいな感じというか、陽気で温かみのある居酒屋風 味。 さすがにこの立地なので、混雑していたものの、なんとか人数分の座席を発見して座りました。 さっそくメニューを吟味。 観光地ど真ん中なので、英語メニューもありましたが、逆に分からん…。 料理名なんかは、ある種固有名詞というか、そのまま覚えてることが多いと思うんですが、英語メニューはそれが説明バージョンになってるんです。 例えば、ワーテルゾーイ。 私たち日本人は、ワーテルゾーイはワーテルゾーイとして覚えてますよね? でも、英語メニューだと、「Belgian chiken casserole」となってて、ワーテルゾーイのことだとは分からない、というわけ。 そんなこんなで、むしろフランス語メニューを見ながら、それぞれ注文するものを決めました。 ここのお店には、ワーテルゾーイ以外にも、シコンのグラタンやフランドル風カルボナードなど、ベルギーの伝統料理がそろってました。 1品もので、15〜25ユーロくらい。 私が注文したのは、フランドル風カルボナード(18.80ユーロ)。 フランドル地方の郷土料理で、牛肉をビールで煮込んだものです。 ここでは、ビールはLeffeを使ってるらしい。 それから、ベルギーに来たからには、やっぱりビールも飲まないと。 私は、ビールってあんまり好きじゃなくて、日本では、どうしてもビール…というシチュエーションでしか飲まないんですが、ベルギーでビールを飲まないって いうのは、あまりにもったいないので。 そういえば、以前、ウィーンに行ったときも、同じ理由でコーヒーを飲んだっけ。 ビールは、何を注文したらいいのか分からなかったので、おすすめされたベルヴュ (Belle-Vue)のフランボワーズにしました。 こちらは250ccで5.10ユーロ。 それにしても、ビールと1品で注文できるので、ムニュなんかだと食べきれないことのある私にはありがたや。 |
↑グラン・プラスの市庁舎 ↑夕闇迫るグラン・プラス ↑ブラッスリー「ル・ロワ・デスパーニュ」(右端、昼に撮影) |
まず、ビールとおつまみのピーナツが来ました。 ベルギー・ビールは、銘柄によってグラスの形も違うそうですが、これは右の写真のようなタイプ。 瓶からそそぐと、フランボワーズなだけあって、ビールの色は赤。 赤いビールなんて初めて見た! そして、乾杯〜! このビール…飲んでみると、「これ、ほんとにビール?」っていうくらい飲みやすい。 ビール臭さがほとんどなくて、フランボワーズの甘酸っぱい味がしてるので、まるでカクテルかチューハイみたい。 これならビール苦手な人でも美味しく飲めます。 そして、次にベルギーならでは、ポテトのフリットが。 そうそう、「フレンチ・フライ」は、実は「ベルジャン・フライ」なんですよね。 あ、おそらく、注文したわけではなく、付け合わせに出てきたんだと思います。 そしていよいよ、お料理が。 運ばれてきました、私のフランドル風カルボナード。 牛肉のビール煮込みということで、ビーフ・シチューのような感じで、お肉も柔らか。 付け合わせの洋梨?のコンポートも美味しい。 ちなみに、隣に座ってた女の子はワーテルゾーイを注文していて、ちょっと味見させてもらったのですが、そちらも美味。 美食の国、ベルギーというキャッチフレーズに偽りはないと見た。 そして、食後には、なんとゴディバの小さな板チョコが。 さすがはベルギー。 美味しい食事にお腹がいっぱいになったところで、ホテルに帰還。 他のメンバーも、ド・ブルッケールあたりから地下鉄に乗ったりするので、途中まではみんな一緒。 そこから先は、同室の子と2人で歩いてホテルへ。 ド・ブルッケールからだと5分もしないうちにホテルに着くので、遅い時間でも比較的安心です。 ホテルに戻ると、いつも通り、日記をつけて、シャワーを浴びて、おやすみなさいzzz |
↑ベルヴュのフランボワーズ ↑2日目の晩ごはんのフランドル風カルボナード |